16歳の平野美宇 女王石川を翻弄した“秘技”と強靱メンタル

公開日: 更新日:

 それから2カ月後の昨年10月、平野は中国へ渡った。コーチ以外に相談することなく世界最高峰の中国スーパーリーグに参戦。幼少期から二人三脚で歩んできた母の真理子さんと連絡を取らないよう「自立」を心がけると、中国の選手相手にシングルス10戦で3勝を挙げた。今までやらなかったウエートトレーニングも取り入れ、足腰と「3球目攻撃」の強化を図ったという。

 中国留学で強くなったのはスマッシュだけではない。21日の準々決勝に勝った平野は「初戦から石川さんより楽に勝てている。決勝まで行ければ(石川と当たっても)優勝できるんじゃないか、くらいの卓球ができている」と堂々の優勝宣言をしていた。この発言について優勝後の平野はこう言って笑った。

「スポーツ選手だから、好感度とか気にしてもしょうがないと思って。試合に勝つのがスポーツ選手だから、別に嫌われてもいいやと思って言いました」

 メンタル面も中国仕込みで怖いものなし。卓球女子の世代交代は加速しそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情