五輪候補に急浮上 「黄金世代」新ヒロイン早田ひなの実力
パワーのアドバンテージを生かせるか。
女子卓球の早田ひな(16=世界ランク24位)は今月、世界ジュニア女子団体とワールドツアーグランドファイナル21歳以下の女子シングルス、さらに浜本由惟(18=同23位)と組んでのダブルスも制覇。東京五輪代表候補に急浮上した。
早田は、リオ五輪代表の伊藤美誠(16=同9位)や、10月のW杯米国大会で日本人初優勝(大会最年少記録)を成し遂げた平野美宇(16=同11位)と同じ2000年生まれ。前卓球女子日本代表監督の村上恭和氏(現日本生命女子卓球部監督)によれば、「福原愛、石川佳純など、個別に才能のある選手はいたが、ここまで能力のある選手が揃った世代はない」という。よってこの3人は「黄金世代」と呼ばれているが、それぞれ持ち味が違う。
前出の村上氏が言う。
「美誠はアイデアが豊富で戦術家。美宇はミスが少なく安定感がありコースを突く。この2人や福原と石川の身長はいずれも150センチ台だが、早田は165センチと大きい。しかも、体にバネがあり、リーチも長い。これまでの日本代表にはいなかったパワーヒッターです。例えれば、力で押し切る中国のレギュラータイプです」
ちなみに、23歳の石川は世界ランク5位で日本のエース。大きな故障でもない限り、黄金世代で石川を超えるのはまず無理だ。やっぱり東京五輪代表は2枠の争いとなる。