慶応高ツキなし…センバツ落選に“東京有利”の選考傾向

公開日: 更新日:

「2季連続で悔しい気持ちをした」

 センバツ落選に慶応高の森林監督が無念そうに声を絞り出した。

 昨秋の神奈川大会で優勝、関東大会ではベスト8に入った慶応は、東京、関東枠の最後の1枠に入ることが有力視されていたが、東京大会準優勝の日大三高に軍配が上がった(慶応は補欠校扱い)。

 選考委員会はその理由について、「日大三が投手力、打撃力で上回る」と説明。東京大会ではセンバツ出場が決定した早実に決勝で敗れたが、主戦投手の桜井(2年)が清宮から5三振を奪い、主砲の金成(2年)が本塁打を含む4安打5打点の活躍を見せたことも考慮されたようだ。

 それにしても慶応はツイてない。昨夏は県大会で準優勝に終わって涙をのみ、今回も昨秋の関東大会で前橋育英に勝ってベスト4に入れば、確実に選ばれていた。これで神奈川県勢は3年連続でセンバツ不出場が濃厚。東京と神奈川の高校間に大きな力の差があるとも思えないし、地域性を重視する選考方針がありながら、今年を含めた過去12年間で、東京大会の優勝、準優勝校が同時出場したケースは計8度。東京有利の状況が続く。

 慶応は、東京に移籍して早実だろうが日大三だろうが直接対決でやっつけたい気分だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…