評論家が指摘 “投手・大谷”抜きでも侍Jは戦力低下ならず
■栗山監督も立ち上がりの悪さ承知
昨季、大谷が投げた球数は140イニングで2229球。1イニング平均15.92球だ。同じ代表投手では石川(ロッテ)が162イニングと1/3で2469球、同15.24球。菅野は183イニングと1/3で2863球、同15.64球と明らかに大谷より少ない。しかも、この数字はあくまでイニングごとの球数を平均したもの。大谷は昨季の33失点中、最多は七回の7失点だが、次点は初回、二回でそれぞれ6失点している。
日ハムの栗山監督も立ち上がりの悪さを承知しており、「あのボール(滑りやすいWBC公式球)だと、翔平は三回くらいまでしか投げられないかもしれない」と、話していた。
「大谷の160キロは日本でもバットに当てられ、ファウルになることが多い。キューバや米国の打者は日本以上に速球慣れしていますからね。WBCのような国際舞台ではむしろ、変化球の制球に長けた菅野などが力を発揮すると思います」(前出の高橋氏)
「打者大谷」の不在は痛手でも、「投手大谷」はいなくても屁でもないというのだ。