侍Jで唯一の本職 ソフトB松田「三塁手」へのこだわり
「ボクはしっかり握る! 縫い目にかける、かけないはあると思うけど、中途半端に握って投げると中途半端なボールがいくんですよね。しっかり握って投げると、結果的に浮く球が少なくなる。中途半端に握るから浮く。強く握ると、失敗した時は引っ掛けることが多いんです。基本的に抜けるよりリスクは少なくなるんですね。一塁手だって上は届かないけど、ワンバウンドとか下にそれた場合は何とか捕ってくれるかもしれない。だからボクは握ります」
――侍ではまとめ役。
「青木さんは世界の経験。内川さんは3回目の経験。(坂本)勇人は若くしてショートを守る経験。中田翔はいろいろ経験しているし、筒香だってそう。あとはボクだと思う。人一倍元気を出せることでも選ばれていると思うので、活気ある侍ジャパンにしたいですね」
――ピークをWBCがある3月に持っていくのは難しい?
「『国際大会もあり、日本のプロ野球もあってきついだろ?』って言われるんですけど、逆に経験する人は少ないので、ボクはうれしいんです。リスクは何とも思っていなくて、誰もが見られない景色を見た方が開幕してからの成績は良くなると思う。やりがいのある一年だし、エネルギーを使っても戦い抜きたいと思っています」
――意気込みは?
「やっぱり勝ちたい。メジャーリーガーとか大谷君が出られないから負けた、と言われるのが、メンバーとして一番悔しいし、見返したい。国同士の野球の勝負。勝って帰りたい。負けることもあるだろうけど、常に頂点と口にしていこうと思います」