大谷不在の損失100億円 WBC日本代表は試合以外も大苦戦
「強化合宿がスタートする時点で、この台湾との2試合のチケットは、1試合あたり5000枚程度しか売れていなかったそうです。ここまで巻き返したのは侍ジャパンや広告代理店の営業努力でしょうけど、そりゃ苦戦もしますよ。チケットの販売過程で、目玉の大谷が出場辞退を発表した。本来ならキューバとの開幕戦を任される予定だった大谷がもしメンバーに残っていれば、この壮行試合でも登板していただろうから、売れ行きはもっと良かったはず。WBC本戦のチケットの売れ行きを見ても、それは明らかですから」(球界OB)
■勝ち進むしか術なし
実際、本大会開幕となる7日のキューバ戦のチケットはほぼ完売状態。だが、同じ1次ラウンドの豪州戦(8日)、中国戦(10日)はいまだにチケットは余っている。
今回の台湾戦で一番席数が多いA指定席の価格(4500円)を平均値として、それぞれ1万人が来なかったと計算し、グッズ売り上げなども考慮すれば1億円以上の損失となる。
「すでに契約をしている侍の公式スポンサーは、大谷が離脱したからといって、出資金を下げるわけにもいかない。大谷メーンで作製したポスターなどの広告の類いは破棄するか倉庫に眠っている。かといって、スポンサーにさらなる製作費の請求をするのは難しい。広告代理店も結構な負担を強いられているはず。これで2大会連続で決勝戦にも出られないようなら、侍ジャパンの価値は下がる。経済効果でいえばマイナスは50億円いや、100億円はくだらない」(球界関係者)