昨季、防御率のタイトルを獲得したロッテのエースは、12球団2位の与四球率1.55(1位は巨人・菅野の1.47)。1イニングあたりの球数は15.2球で、今回の日本代表投手陣の中では最少だ。1次ラウンドでは65球の球数制限があるWBCでは、これほど頼りになる投手はいない。
4イニングを58球でまとめたこの日も「甘く入った球があった。変化球も制球し切れなかった」と反省しながらも、得意のシンカー、カーブなどを駆使して、ストライクは45球を数えた。8個のアウトを内野ゴロで奪ったのは、それだけ低めに球を集めた証拠である。 宿舎の自室でひとり、安堵している姿が目に浮かぶ。