森は骨折、炭谷が侍Jへ…西武がWBCで踏んだり蹴ったり
6日、西武の森(21)が5日のキューバ戦で死球を受けた左ヒジを骨折していたことが判明。当初、森は「大丈夫」と話し、辻監督も「利き腕じゃないから」と楽観視。一夜明けて病院で診察を受けたところ、まさかのリタイアとなった。
それにしても西武は今回のWBCに泣かされっぱなしだ。森は13年ドラ1で入団以来、捕手ではなく、「打者」起用に偏っていた。キャッチングは未熟の上、リードを中心としたインサイドワークにも難がある。それでも長打力は捨てがたく、DHや右翼での出番が中心だった。今季は辻新監督が「捕手として一本立ちさせる!」と決断。キャンプから調子を上げてきた矢先に骨折だ。
さらに正捕手の炭谷(29)までも、日本代表に取られてしまった。負傷を抱えて3番手捕手だった楽天の嶋の状態が上がらず、本番直前の4日に辞退。代役として炭谷が選出された。
「炭谷は打てないのが玉にきずだが、捕手としての能力は代表メンバーの小林、大野以上。合流時期が時期だけに投手陣とのコミュニケーション不足が懸念されるとはいえ、そこは経験でカバーできるはず。前回の13年WBCに出場しているのも、小林と大野にはない強みです。だからこそ、大会途中で『嶋の代役の3番手』から『侍ジャパンの正妻』になるのではないか。球団が恐れているのが、それです。国際試合は選手が熱くなりやすい。出番が多ければ多いほど、ケガのリスクも増えますからね」(西武OB)
捕手2人だけではない。この日は代表メンバーの秋山(28)が日本代表の全体練習を欠席。3日に行われた阪神との強化試合で、足に死球を受けていた。練習欠席は「大事を取って……」というレベルだが、西武にすればこれ以上のケガ人は勘弁してほしいだろう。