土壇場でV三塁打 侍J窮地救った秋山翔吾の“仕事人気質”

公開日: 更新日:

 土壇場できっちり仕事をした。

 同点の九回、秋山翔吾が2死一、二塁で代打出場。京セラドーム大阪が緊迫感に包まれる中、見事、右翼線に勝ち越しとなる2点三塁打を放った。

 この日は侍ジャパン最後の強化試合。引き分けかサヨナラ負けに終われば、ナインの士気もどん底。最悪のムードで7日のキューバ戦を迎えるところだった。そんな場面で貴重な一打を放ったのだから、秋山が「チーム全員の気持ちが乗った一本です」と話したのも無理はない。

 この秋山、こと野球においては我欲がない。15年には連続試合安打が日本記録の33試合にあと2試合と迫っていたときも、ノーヒットだった31試合目の最後の打席で打とうと思えば打てるボール球を見逃し、四球を選んだ。当時の秋山は、「打っていいという指示があったんですけど、やっぱり(チームが)連敗している中で、自分勝手なバッティングはできない。チームの流れも悪くなる」と心情を吐露していた。

 個人記録など二の次、三の次。頭にあるのは常に「やるべき仕事」。日本代表の“窮地”を救った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  5. 5

    中森明菜が小室哲哉、ASKAと急接近! “名曲製造機”との邂逅で「第2の黄金期」到来に期待

  1. 6

    「色気やばい」山﨑賢人のタバコ姿が大反響 韓国で路上喫煙の宮根誠司との反応に“雲泥の差”

  2. 7

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  3. 8

    中野サンプラザ、TOC、北とぴあ…都内で建て替え計画が相次ぎ頓挫する理由

  4. 9

    岩井明愛・千怜姉妹が大ピンチ!米ツアーいまだポイントゼロで「リシャッフル」まで残り5試合

  5. 10

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”