強化試合は連敗も 警戒すべき“中国版イチロー”と“三刀流”
「スタープレーヤーはいない」
7日、日本をこう斬り捨てた中国のマクラーレン監督。強気なワケは、中国が抱える“イチロー”や“大谷”の存在か。
中国とは10日に対戦。強化試合ではオリックスと西武に連敗し、過去のWBC大会では3回連続1次ラウンドで敗退しているが、今回は警戒すべき選手が3人いる。
最も知名度が高いのが、メジャー通算82勝の左腕、ブルース・チェン(39)。パナマ出身で、祖父母が中国人。第1、2回のWBCはパナマ代表で出場し、今回で4回連続の皆勤賞となる。93年、16歳でブレーブスと契約。フィリーズやメッツなど11球団を渡り歩き、15年5月に現役引退。現在はインディアンスの育成部門に携わっているという。
WBCのため、昨年12月に投球練習を再開。4日、オリックスとの強化試合で引退後初の実戦マウンドに上がった。かつてヤンキースの松井秀喜を通算・172に抑えた「ゴジラキラー」。日本戦の登板が濃厚といわれている。
もうひとりが「中国のイチロー」。一昨年、1万ドル(約114万円)でオリオールズと契約した許桂源(シュウ・グイユェン=21)は、イチローを「神様」と心酔することから、「イチ・シュー」の愛称で呼ばれている。