則本から特大2ラン 台湾選抜・王柏融に日本ベンチ釘付け
特大アーチはバックスクリーンに消えていった。
28日、侍ジャパン壮行試合で対戦した台湾プロ野球選抜。メンバーのひとりに、日本ベンチの目はクギづけになった。3番センターでスタメン出場した王柏融(23=右投左打)だ。
先発の則本から2ランを放つなど、3打数3安打。4打席目は微妙なコースをことごとく見切って四球を選び、選球眼の高さもうかがわせた。
王は15年のドラフト1位指名で台湾プロ野球「ラミゴモンキーズ」に入団し、2年目の昨季は歴代最高の打率.414、台湾球界初の200安打、29本塁打と爆発。さる2月11日の千葉ロッテとの練習試合でも、黒沢翔太(28)から2本のホームランを打って度肝を抜いた。
所属のラミゴが代表への派遣をボイコットしたため、WBCには出場しないが、出ていれば日本の強敵になっていた。
試合後、則本の炎上を問われた小久保監督も、「則本の調子もそうですけど、台湾のバッターがすごく振れているなと。特に3番の王、4割バッターはダテじゃないなと思いました」と反省そっちのけで驚いていたが、王に夢中だったのは日本の球団も同じだろう。