制球力は黒田並み G菅野智之に「7年100億円」の評価
「日本では大谷翔平(日本ハム)に次ぐレベルの先発投手であることは間違いない」
ア・リーグ球団のスカウト幹部がこう言った。鋭い視線の先には侍ジャパンのエース菅野智之(27・巨人)がいた。8日のオーストラリア戦でのことだ。そのスカウト幹部が言う。
「ただし課題はある。まず、スプリット、チェンジアップというタテに落ちて打者のタイミングを外す球の精度を上げること。右打者の内角を攻めるワンシームもまだまだ向上の余地がある。現在、メジャーでプレーしている日本人の先発投手はダルビッシュ(レンジャーズ)、田中(ヤンキース)、岩隈(マリナーズ)、前田(ドジャース)の4人。彼らはスプリット、チェンジアップのどちらかを武器にしている。菅野はスライダーに自信を持っているようだが、それに頼りすぎると、打者はストレートとスライダーのどちらかに球種を絞ればよくなる。それではメジャーでは通用しない。さらなる成長を期待したい」
別のメジャースカウトは、前出のスカウトと同様の課題を指摘した上で、「黒田博樹と同じくらいの活躍ができるポテンシャルは秘めている」と、こう言った。