実績ゼロでも有力候補 侍ジャパン次期監督選びは問題山積
■アマ側からは古田を推す声
当初から、「経験、実績に情報発信力を兼ね備えている」との理由で有力候補とされている、共に巨人OBの原辰徳前巨人監督(58)、中畑清前DeNA監督(63)に加え、ここにきて古田敦也元ヤクルト監督(51)、同じくヤクルトOBの宮本慎也氏(46)が浮上。球界関係者が言う。
「原は実績で群を抜く。巨人監督12年でリーグ優勝7回、日本一3回。09年WBCで日本代表を率いて世界一にもなった。中畑はDeNA監督として苦労しながらチームの形をつくり、監督代行として04年アテネ五輪を経験している。小久保が経験不足と性格の暗さが問題視されただけに、中畑の明るさと情報発信力は強みだ。古田は実は13年に小久保が代表監督に就任した際にも最終候補3人の中に入っていた。選手会長として04年のストライキを主導したアレルギーが一部経営者側に残っているため、最終的にリストから除外されたものの、今も選手会とアマチュア側から古田を推す声がある。宮本にもアマからの後押しがある。PL学園、同志社大、プリンスホテルとアマチュア球界の王道を歩き、プロ入り前から全日本を経験、リーダーシップが評価されているからね」