4番&助っ人貧打深刻 ハム大谷の投手復帰ますます遠のく
開幕からマルチヒットを続けているのが、日本ハムの大谷翔平(22)だ。2日は今季1号を含む3安打1打点。2日連続の猛打賞で、もっか12打数8安打、打率.667だ。
しかし、これだけ大谷が打っても、日ハムは西武との開幕カードで1勝2敗。なにせ、4番の中田と昨季本塁打王のレアードがからっきしなのだから、勝てるものも勝てない。両者ともに11打数1安打と、打率は1割を切っている。開幕3試合で計7得点は、中日と並んで12球団中10位だ。
打線がこの体たらくでは、どうしても二刀流の比重は「投」ではなく、「打」が大きくなる。昨秋の日本シリーズで右足首を痛め、WBCを欠場。打者としては開幕に間に合ったものの、投手で実戦復帰のメドは現在も立っていない。首脳陣としては「投手大谷」に期待する一方、「打者大谷」の出番が減れば、いよいよ勝てなくなる。スタメンから「打者大谷」を外そうにも、外せない状況が続いているのだ。
■昨季の復帰時期が遅れた本当の理由
同様のケースは昨季もあった。7月上旬の登板で右手中指のマメを潰して降板すると、次回先発は約2カ月後の9月7日だった。ある球団OBは「実はケガそのものは大したことがなかった」と、こう話す。