苦悩の選手会はついに事情聴取へ “WBC後遺症”続出の波紋
選手会の森忠仁事務局長は「過去の大会に出場した選手から、『調整期間が欲しい』という声があったからです」と、こう続ける。
「昨年6月のNPBとの事務折衝では、WBC出場経験のある(ソフトバンクの)内川選手、(ロッテの)角中選手も出席し、彼らの意見を直接12球団の代表者に聞いてもらいました。しかし、各球団は(集客が期待できる)春休み中に開幕させたいという思惑がある。さらに『WBCに出場していない選手の調整に影響が出るから』という反対意見もあって、要望は通りませんでした」
しかし、多くの代表選手が苦しんでいるのも事実。選手会は原因究明のため、“事情聴取”を開始するという。森事務局長が言う。
「まだ代表選手をリサーチしていないので、WBCと成績の関連性については、何も言えません。ただ、今後は12球団を回って、代表選手自身に現在の状態や、WBCの影響などを聞いて回る予定です。WBCから帰国後、故障した選手がいる場合は球団に『今回のケガを、どう考えているのか』と聞きたいですね」
■開幕延期を突っぱねた12球団