巨人愛のマニー・ラミレス 由伸監督と“両思い”の可能性も
■「年俸2億円でもいい」
それもそのはず。マニーは10年前にも日本の球界関係者を通じ、巨人に売り込みをかけていたというのだ。当時はレッドソックス在籍時で、02年に打率・349で首位打者を獲得。9年連続100打点を叩き出している年俸約23億円の頃である。8年総額で約200億円という超大型契約中にもかかわらず、「年俸2億円でもいい」「10分の1に減っても構わない」などと言われても、関係者が信じられなかったのもうなずける。マニーのボストン時代を知る関係者が明かす。
「ドミニカ共和国出身のマニーは、大物メジャーリーガーであっても中南米系やアジア系が差別されるボストンの白人至上主義にへきえきしていた。日本志向、東京志向、巨人志向は当時から。とすれば、日本の独立リーグに自ら売り込んだのも、全て最終目標の巨人入りのため。カネじゃない」
セ・リーグのある関係者は「マニー獲得に手を挙げるならとっくに挙げています。知名度や人気は抜群。打撃だけなら、という評価はあるにはあるが、セは守らないといけない。あとは問題児ぶりが手に負えるか。リスクが高い」と否定的だが、開幕して対戦が1回りした段階で情勢が変わった球団がある。マニーの意中の巨人である。