勝利重視でベテラン起用 “混パ”の背景にソフトB工藤采配
昨季5、6位の楽天とオリックスが首位、2位タイと逆転現象が起きているパ・リーグ。中でも「こんなハズでは」とクビをひねっているのがソフトバンクだろう。
24日現在、勝率5割の4位。18日から4連勝で巻き返したかと思いきや、22日からは2連敗だ。
11失点で負けた22日の楽天戦後に、会見を1分足らずで打ち切った工藤監督(写真円内)。ある球団OBは「工藤監督の選手起用も疑問です」と話す。
「15年の就任当時から勝利重視でベテランを偏重していたが、昨季の急失速、V逸で、さらに拍車がかかっている。22日の試合後に32歳の吉村を不振で抹消したかと思えば、代わりに昇格させたのは31歳の明石です。WBCの影響なのか、松田も打率2割を切り、ベンチでも元気がない。こうした時こそ若手を起用してチームに刺激を与えてもいいのに、工藤監督はかたくなに若手を二軍から上げようとしませんからね」
目先の勝利も逃し、育成も遅れかねない。工藤監督が眉間にシワを寄せてベンチで腕組みしている限り、ソフトバンクの上がり目は当分先か。