年俸大幅増で闘争心薄れ…10連敗ハムはまだ“日本一ボケ”
誕生日にも笑顔はなかった。日本ハムは26日のソフトバンク戦にも負けて12年ぶりの10連敗。同日、56歳になった栗山監督は、この日も選手批判は口にしなかったが、四回には甲斐の遊ゴロを捕球した中島の何でもない送球を中田がポロリ。気の抜けたプレーにベンチは呆れ顔だった。
昨季日本一のチームが開幕から22試合で借金14。勝率1割8分2厘の最下位は異常だ。投打の主力である大谷が左大腿二頭筋の肉離れで離脱中ということを差し引いても、選手に覇気が感じられないのは、「日本一ボケ」が原因ではないか。
昨季、39本塁打でタイトルを取ったレアードは、1億円の年俸が2年総額6億円までアップ。この日はソロ弾を放つも、もっか8打点は寂しい限り。精彩を欠く中島、西川も1億円の大台に乗り、右肘の張りを訴えて登録抹消中の守護神マーティンも2000万円増の1億円に。打撃不振の中田にしても、3500万円増の2億8000万円プラス出来高で契約更改している。大幅増の主力たちはお腹いっぱいで闘争心が薄れているのだろう。
そう考えれば、打率4割5分6厘でトップを独走している近藤の活躍も理解できる。昨季は80試合の出場で規定打席未満に終わり、打率も15年の3割2分6厘から2割6分5厘と大幅に下げて年俸は4800万円から500万円減だった。昨年とはまるで別のチームになってしまった日ハム。ファンは何を楽しみに応援すればいいのだろうか。