侍Jで株上昇も巨人では…小林“低評価”3つの理由をOB指摘
■「打てる捕手なんてそうはいない」
実際、チーム防御率2.72はリーグトップ。全試合でスタメンマスクをかぶるリード面の貢献度や球界一の強肩が評価されてしかるべきなのに、「捕手」というポジションの特殊性を熟知しているバッテリーコーチでさえ、「打っていないのに……」と口走る。「理由は3つあります」と高橋氏が続ける。
「まずは前任者の阿部慎之助の存在。長い間、正捕手を務めながら、三冠王を狙うような球界を代表する強打者だったことで、どうしたって比較される。2つ目は打ち勝つ野球を目指した長嶋監督時代に阿部が入団し、打線の中で捕手も例外ではないという考えが巨人に定着したこと。3つ目は最近の貧打の影響。捕手は守ってくれればいいという余裕が今のベンチやチームにないのでしょう。あとは犠打や走塁などで度々ポカが見られるのも評価されない一因かもしれません。ただ、古くは野村監督、古田……。打てる捕手なんてそうはいませんよ」
この日は1-1で迎えた四回1死二塁から左前へ一時は勝ち越しとなる適時打を放って、今季初打点を挙げたが、八回の最終打席には代打を送られた。連敗となった巨人は貯金1の3位で4月を終えた。