西武・牧田和久 WBCで感じた敗者の「感謝」と「エール」
「WBCで僕が感じたのは、負けても対戦相手を称え、ファンに感謝する他の国々の姿ですね。日本は負けたらみんながボー然。僕もシュンとなってすぐにベンチに下がった。確かに日本は過去に2連覇しているし、期待が高かったこともあります。そこは他の国と事情が違ったのかもしれませんが……」
日本は準決勝で米国に負けるまで無敗。牧田が衝撃を受けたのは、日本が撃破した敗者の立ち居振る舞いだった。
「1次ラウンドのオーストラリアもそうだし、壮行試合を行った台湾選抜もそう。米国での決勝戦も見たんですが、優勝を逃したプエルトリコも同じです。負けても胸を張って、まず応援してくれたお客さんに感謝し、拍手で勝者を称えていた。それを見て、『ああ、こういうのもいいなあ』って。そりゃあ彼らも悔しかったはず。でも、負けて最初に取った行動が、印象に残りました」