WBC活躍の源? ヤクルト山田哲人が再会したメジャーの味
日本代表として最初に打席に立った。「相手投手の球筋を観察したい」という理由で「1番」を嫌う山田だが、初戦と2戦目は1番に座り、2次ラウンドのキューバ戦では先頭打者ホームランを放った。これまでもメジャーへの色気を見せてきたが、決勝ラウンドの舞台、ドジャースタジアムについて聞くと、こう答えた。
「思っていたよりも狭くて驚きはなかった。確かに日本よりはキレイで広いけど、感動はなかった。ロッカールームの中にテレビが10個くらいあったのは違和感を覚えました。正直、そんなにいる? と思いましたね」
イマイチ感動が薄いワケは、山田が参加した2010年の日米親善高校野球まで遡る。山田は選抜チームの一員として、元阪神の一二三慎太(24=当時、東海大相模)らとドジャースタジアムを訪れ、当時ドジャースにいた黒田博樹と握手。感動したのは、スタンドでフィリーズとの試合を観戦しながらほおばった「In―N―Out(インアンドアウト)」のハンバーガーだった。米国内でも西海岸にしかない「メジャーの味」に、「高校のときに食べておいしかったので。ドジャースタジアムといえば、というイメージがある」と話す。
3年前のオフ、「寝る前にマクドナルドのチーズバーガーを食べて増量に成功」と報じられて「体に悪い」と“炎上”したトラウマもあるが、前人未到の3年連続トリプルスリーを狙う山田にとってはエネルギーの源。WBCの活躍もアメリカ産ハンバーガーのおかげかもしれない。