復帰戦勝利も消えぬ不安 錦織の故障「南米の赤土」原因か
しかし、クレーは球足が遅く、ボールが高く弾むのでラリーが続きやすい。しかも、南米のクレーコートは欧州ほどしっかり整備されていない。同じクレーでも、大会によって状態は大きく異なる。今季はそれまで2大会(ブリスベン国際、全豪)しか戦っていなかった錦織にとって体への負担が大きかったことは想像に難くない。痛みが出たのはハードコートのマイアミOPでも、「南米2大会の影響は否定できない」と関係者は話す。
錦織は2月3日開幕のデビス杯に出ると南米大会に向けて日程が厳しく、「体のことを考えて」欠場を決めたと言った。その南米大会が故障の原因になったとすれば皮肉な話である。