敵は広島? 3位巨人が首位阪神に余裕しゃくしゃくのワケ
今度はたった3安打で勝った。
17日の中日戦、阪神は先発の能見が七回途中1失点の好投。五回2死から原口のソロ本塁打で先制すると、同点の八回には高山の適時二塁打で勝ち越しに成功した。
わずか3安打で2得点。2-1で競り勝って4連勝とした阪神の金本監督は「今日は能見じゃないか。桑原、マテオの3人で勝った」と3人の投手を絶賛した。6日の広島戦で9点差をひっくり返した逆転勝ちの勢いはそのままに、5月は10勝2敗と波に乗っている。
が、来週23日から甲子園で3連戦を行う巨人はまだ鷹揚に構えている選手が多い。ある選手は「阪神? 今年はなんで強いんでしょうね。正直、怖いという感じがしない」と言い、「それより、やっぱり広島でしょ」と話している。先週末の2連戦で広島に19失点とボコボコにされて連敗。今季の広島戦は1勝7敗だ。村田ヘッドコーチは「広島に勝たないと」と昨季のリーグ優勝チームに一方的にやられる惨状を憂えている。
この日のヤクルト戦をテレビ解説した原前監督も「カープに打たれ過ぎ。本気で優勝を狙っているなら、しっかり対策を立てるべきですよね」と苦言を呈した。みんながみんな広島、広島と言っているのだ。