招待試合続く清宮早実 元横浜高“名参謀”がデメリット指摘

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■投手には明らかな負担増

 招待される側にしても、全国各地を回ってリフレッシュしながら強豪校と対戦できる。いいことずくめのような気もするが、「早実にとってはデメリットの方が大きいかもしれません」と、横浜高元野球部部長の小倉清一郎氏はこう言った。

「まず、練習ができないこと。ダブルヘッダーをこなすだけになってしまい、自分のグラウンドならできる試合後の反省や練習ができない。監督はたいてい、地元の親睦会に呼ばれるため、夜のミーティングもできません。私が横浜高校にいたとき、最も招待試合が多かったのは涌井(現ロッテ)の時代で3回でした。センバツで優勝した松坂(現ソフトバンク)の代は数多く招待されましたが、2回にとどめました。3回以上だと、練習不足になりがちだからです。松坂や涌井のときは土曜に5イニング、日曜に9イニングなどと、彼らのコンディショニングに配慮しながらも連投させました。招待されながら、エースを投げさせないわけにはいかないのです。清宮は野手ですが、投手の負担はいきおい増えます。それに招待されると、行く先々で選手がチヤホヤされるため、どうしたって油断が生じますからね」

 毎週のような招待試合は、早実や清宮にとってむしろマイナスというのだ。

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