稀勢人気に心中メラメラ? 横綱白鵬“暴君ぶり”復活の兆し
今の白鵬は、さぞかしおもしろくないはずだ。「相撲は日本の国技」とうたう大相撲だけに、19年ぶりに誕生した和製横綱・稀勢の里(30)の人気は絶大。ファン、メディア問わず、猫も杓子も稀勢、稀勢だ。これまで懸賞を出していた企業の多くも、白鵬から稀勢の里に乗り換えた。
実力なら自分が上でも、人気面では太刀打ちできない白鵬に出来ることはただひとつ。勝ち星を積み重ね、そして優勝することだ。
「勝ちにこだわる限り、どうしてもこの日のような荒っぽい相撲になる。力の衰えをカバーするには、奇策や奇襲に頼るしかない。となれば、余計に悪役化が進む。同じ悪役でも、朝青龍は裏表のない、あけっぴろげな性格がファンに愛された。白鵬は計算高く、腹の底が見えない。相撲は乱暴だが美辞麗句を好むとあれば、今後は本当の憎まれ役になる」(相撲記者)
この日もそうだったが、満員御礼の観客席から「白鵬負けろ!」という罵声が飛ぶことも珍しくない。いっそ、とことん開き直って、朝青龍以上のヒールを目指すのもいいかもしれない。