最善策なぜ打たぬ 10連敗の巨人“チグハグ采配”にOB苦言
巨人の老川オーナーによれば、不甲斐ないチームの戦いぶりに読売新聞や球団には、ファンからの嘆きの声が届いているというが、それはOBも一緒だ。同じく巨人OBで評論家の中村稔氏も高橋氏の苦言に「まったく同感」と言って、2―3で逆転負けした1日の楽天戦を例に挙げる。
「好投していた初先発のルーキー池田(24=ヤマハ)を、巨人ベンチは5回無失点で降板させた。直後の六回にリリーフ陣が3点を失って逆転されたわけですが、今の巨人投手陣は八回のマシソンにつなぐまでの中継ぎに問題があることは分かり切っている。だったらせめて、まだ球数が98球だった池田をもう1イニング引っ張った方が勝つ確率は上がる。初先発ということで気遣ったのだろうが、なにも150球、160球を投げるわけじゃない。マウンドに上げた以上、過剰な配慮は必要ありません。育成ということを考えても、マイナスが大きい。巨人ベンチからしっかりとしたゲームプラン、勝負への執着心が感じられないから不安になるのです」
同じ日、1点を追う九回無死一、二塁の好機で長野がど真ん中の直球に対してバントを空振り。飛び出した二塁走者が刺され、絶好機をフイにした。空振りした長野の致命的なミスだが……。