菅野炎上8失点 ボロ負け楽天戦に凝縮された巨人の問題点
「巨人の絶対的エースがこれだけめった打ちを食らうのを初めて見た。驚きましたね。高橋由伸監督、選手、球団の関係者も衝撃を受けたのではないか」
巨人OBの評論家、高橋善正氏がこう言った。
30日、楽天との交流戦の開幕投手を務めた菅野智之(27)は、初回、先頭・茂木に左前打を許すと、2死からウィーラーに先制2ランを浴びた。二回にも4安打で2失点。5回を投げ、10安打8失点の今季ワーストの大炎上である。冒頭の高橋氏が続ける。
「この1戦に巨人の問題点が凝縮されていたように思います。菅野はセ・リーグでは3連続完封を達成するなど無敵な投手だが、楽天打線はスイングが強く、菅野の球威に誰一人負けていなかった。それも決して大ざっぱなわけではなく、初回に1番・茂木が執拗にファウルで粘って10球目を安打したように、全員で難敵を攻略しようという意図が見えた。変化球でも崩されずにしっかりバットを振り切る。ボールになる誘い球は見送ることができる。巨人の打者とは迫力がまるで違う。二軍の育成態勢や首脳陣の指導も関係しているのでしょう。本当は巨人がこういう打線をつくりたい。巨人の関係者はみんなそう思ったでしょうね」