24年五輪 ロスがパリに譲った裏に「アメフト追加」の密約
24年夏季五輪招致レースが意外な展開になってきた。立候補している2都市が開催を分け合うことになりそうなのだ。
候補都市のひとつである米ロサンゼルス招致委のワッサーマン委員長は7日(日本時間8日)、「ロスは24年でなければならないとは言っていない」との声明を発表し、24年大会はパリに譲り、28年の開催を目指してもいいとの考えを明らかにした。
莫大な財政負担を強いられるため、近年は五輪招致から撤退する都市が相次いでいる。五輪に意欲のある2都市が開催をずらすことにIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長も好意的に捉えているそうで、9日の臨時理事会(スイス・ローザンヌ)で協議する。
複数の米メディアの報道によれば、ロスによる28年開催は同市のガーセッティ市長がIOCから打診され、その見返りとして青少年スポーツの育成基金への出資を受けるという。ロスにとっては開催が確約される上に、ジュニア世代の強化資金も得られるだけに一挙両得というわけだが、ロス側の狙いはそれだけではない。