疑問噴出 サントリーLはまるで宮里藍“引退セレモニー”
肝心の優勝争いは、キム・ハヌルと堀琴音(21)の上がり2ホールを申し訳程度に流しただけ。試合そっちのけの中継や報道のおかしさについて、スポーツ紙OBで50年近く取材活動を続けるゴルフ評論家の児島宏氏がこう指摘する。
「アン・シネが日本の試合に初出場した時もそうだった。ゴルフ内容よりも、ひざ上30センチのミニスカートなどお色気ばかりを取り上げていた。今回も引退会見から始まった宮里フィーバーに乗り遅れるなとばかりにスポーツマスコミは騒いでいる。スポーツ紙も宮里記事に大きなスペースを割くのなら、なぜ引退しなければいけなかったのか、ファンが知りたいところをしっかり書く記者がいてもよかった。引退を持ち上げているだけでは物足りない」
■インタビューで泣くアナウンサーに違和感
大会はさながら引退セレモニーのようだった。4日間のギャラリー数は3万4750人と、09年大会(諸見里しのぶ優勝)の3万1513人の記録を大きく更新した。
テレビはお涙ちょうだいのセンチメンタル中継になり、ホールアウト後に宮里をインタビューしたアナウンサーは感極まって声を詰まらせて泣き、宮里が「ずるい。せっかく我慢していたのに」と目を潤ませるシーンまで“演出”した。