巨人・鹿取GM 長嶋氏にも盾突いた“いごっそう”エピソード
13日、巨人のGM兼編成本部長への就任が発表された鹿取義隆GM特別補佐(60)は会見で、「急にこういう話がきて驚いている。巨人のOBとして真摯に受け止め、しっかりとやっていきたい」と話した。
辞任した堤辰佳GM(51)は読売新聞グループ本社社長室次長へ“異動”。志半ばで球団を去ることになったが、チーム内では「三軍を創設するなど育成の必要性を誰よりも認識しながら、上(読売上層部)から『補強をしなけりゃ勝てない』と叱責され、補強をしたらしたで、『見る目がない』『若手が育たない』と文句を言われる。揚げ句の果てに、チーム低迷の責任を押し付けられて事実上の解任。堤さんは気の毒だった。鹿取さんだって、結局は同じような目に遭うんじゃないか……」という声が多い。
読売上層部の意向に現場が振り回される、そうした構造が変わらない限り、誰がGMになっても一緒、と悲観するのだ。
「ただ、前GMと新GMが決定的に違うのは、読売のサラリーマンではなく、指導者としても豊富な実績と経験がある元選手ということ。必要以上に上層部の顔色をうかがわずに済むし、球団初のプロ野球経験者のGMとあって、上だって介入しにくい雰囲気にはなるんじゃないか。しかも、鹿取はコーチ時代、長嶋さんにも原にも遠慮なく意見を言った。保身を考えるタイプじゃないからね」