GM交代直後の初勝利…巨人・山口の胸中を門倉健氏が代弁
「初回に2奪三振。立ち上がりが良かったのが勝因です。巨人にFA入団した初登板は、めちゃくちゃ緊張します。直球の伸びとフォークの落差で相手を抑えるという、これぞ山口俊という投球。ただし、巨人はいろいろなことがありました。大事なのはこれからです」
自身も横浜から巨人へFA移籍した経験がある評論家の門倉健氏がこう言った。
巨人の山口俊(29)が、14日のソフトバンク戦でFA移籍後初登板。6回102球で4四球ながら、150キロを超える直球とフォークボールで8三振を奪った。無安打投球だったが、「ボク自身疲れていたので」と降板。その後はマシソン、カミネロとつなぎ、3投手の継投で史上4度目の“ノーヒットノーラン”を達成した。
山口俊は初めて上がった東京ドームのお立ち台で「凄く長かった。勝ててホッとしています……」と大粒の涙をポロポロ流したが、泣きたいのは堤辰佳前GM(51)だろう。
オフにDeNAからFA移籍したものの、右肩痛で三軍暮らしが続いた。「FAで来たのに凄い迷惑をかけていた」と言うように、獲得に尽力してくれた堤前GMの退任が前日13日に発表された。先月、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(91)がFAで獲得した山口俊、陽岱鋼、森福について「3人、ここにいないじゃないか。スカウトは見る目がなかったんじゃないか」と言い放ち、オフの30億円補強が機能していないことを問題視。その後、チームが球団ワースト記録となる13連敗を喫するなど低迷した責任を取らされる格好となった。冒頭の門倉氏が続ける。