防御率0点台の安定感 今オフFA西武牧田を巨人とオリ狙う
下手投げのリリーバーといえば、過去には高津臣吾(現ヤクルト二軍監督)が36歳を迎えた04年にメジャー挑戦、2年間で27セーブを挙げた実績がある。
■海をまたいだ大争奪戦に
一方で、国内の複数球団も牧田に関心を示しているという。さる球界OBは、「メジャー以上の条件を出してでも中継ぎ、抑えができる牧田を欲しがっている球団がある。巨人とオリックスだそうです」と言う。
巨人はリリーフ不足が深刻だ。頼りになるのは助っ人のマシソン、カミネロだけ。しかも、マシソンは年俸250万ドル(約2.8億円)の1年契約で、本人は来季のメジャー復帰も視野に入れているというから、牧田は垂涎の的だろう。
オリックスもリリーフ陣が脆弱で、抑えの平野佳寿(33)が今年限りで3年9億円プラス出来高の契約が満了。海外FA権を保有していて、牧田と同様にメジャー志向が強い。今オフ、メジャー挑戦の可能性があるのだ。
前出の球界OBが言う。
「今のプロ野球で上位を争うチームは、例外なく勝ちパターンのリリーフ投手が充実している。牧田はオリックスの平野と比べても年俸1億円と安く、多くの球団が獲得に乗り出しやすいのが魅力。メジャー以上の条件となると、3~5年程度の複数年契約を提示する必要が出てきますが、資金力が豊富なソフトバンクや、近年は球団経営が好調なDeNAあたりも牧田が欲しいはずです」
今オフ、サブマリンを巡り、海をまたいだ大争奪戦が繰り広げられそうだ。