全力で走れない日ハム大谷 一軍登録の裏に栗山監督の計算
日本ハムの栗山監督は大谷翔平(22)の起用法に関して、よく、ハッタリをかます。
例えば今季序盤のことだ。本人はまだ、本格的な投球練習すらしていないのに、「投手起用も考えている」とか、「(ブルペンで見たら)150キロは出ていた」などと吹きまくった。
今回もしかり。復帰するとすればどう考えても野手が先、いきなりの投手起用なんてまずあり得ないのに、「投手を含めていろいろなパターンを考えている」と話している。
あえて大谷の投手起用もある、いつでもマウンドに行けるぞと喧伝することで、他の5球団にプレッシャーをかけているつもりなのだろう。だとすれば、今回の一軍登録そのものもある意味、ブラフではないか。
■ベンチにいるだけで他球団は警戒
大谷はまだ、全力疾走すらしていない。春先に全力疾走できない状態で起用して、それが新たな故障を誘発した責任をだれよりも痛感している人が、「できることからやっていく」と一軍登録してベンチに置いた。