指揮官トーンダウン ハム大谷の早期復帰に怪我再発リスク
4月に左太もも裏を肉離れし、リハビリしていた日本ハムの大谷翔平(22)が20日、一軍練習に合流。本隊とは別メニューで、屋外の天然芝グラウンドでダッシュを行うと、フリー打撃では39スイング中7本の柵越えを放った。
しかし、見守った栗山監督の表情は冴えなかった。リハビリ中の映像を常にチェックし、前日には二軍戦を経ずに一軍昇格させることについて、「関係ない。トレーナーの管轄をはずれてからのことはずっと考えている」と早期復帰を示唆していたが、この日の練習後は、「思っていたとおりの状態ではなかった。丁寧に考えないといけない」と慎重な発言に終始。早ければ公式戦再開となる23日の楽天戦で一軍復帰させる計画について、この日はゴーサインは出なかった。
■メジャー関係者もヒヤヒヤ
大谷は故障以来、二軍戦の出場どころか、左足が内出血した状態が続いていたという。去る18日にようやく7割程度のダッシュを再開したばかりで、一軍復帰が時期尚早なのは分かりきっていたことだ。
だが、チームは今季、借金10の5位に低迷。11日には4割打者の近藤が右太もも裏痛で離脱するなど、6月は7勝9敗。2年連続のリーグ優勝はおろか、3位西武に9.5差をつけられ、Aクラス入りも簡単ではなくなってきた。