実は石川に対して調査書を提出していたのは、ソフトバンクのみ。ドラフトでの懸念は杞憂だったというわけだ。
育成出身、調査書も単独という事情は、エース格に成長した千賀も同様。「他球団スカウトはどこを見ているんだ」と言いたくなるが、そこは三軍制の勝利とも言うべきか。
十分に育成できるカネと時間、環境があり、昨年からは総工費60億円をかけて造った筑後のファーム施設も稼働。故障持ちだろうが未熟者だろうが、獲得をためらう必要はない。石川や千賀は、ソフトバンクだからこそ頭角を現したともいえる。次から次に出てくる若手に、他球団はじだんだを踏むしかない。