ある親方は「名古屋場所でも本来の力を出せるかどうか」と、こう続ける。
「稀勢の里はケガで体力が落ちている。もちろんトレーニングでカバーしているのだろうが、相撲を取る体力はまた別ですからね。体が鈍った状態では格下をあしらうことはできても、大関横綱と対戦した時、どこまで実力を発揮できるか。夏本番を迎える暑い7月場所だけに、なおさら不安は付きまとう。今後は高安と稽古を続け、どれだけ体力を戻せるかにかかっている。急ピッチで仕上げるので、万全の状態は望むべくもない」
ただでさえ、手負いの横綱。名古屋場所は優勝だ何だと、大きな期待をかけない方が良さそうだ。