角界一の色男も今や脇役…遠藤“パワー不足”に陥った理由
現在の相撲ブームの火付け役といっても過言ではない。
2013年9月場所、ザンバラ髪で新入幕するや、それまで相撲に興味がなかった若い女性ファンが熱狂。「かっこいいお相撲さんがいる!」と話題になり、相撲が注目されるきっかけをつくった遠藤(26)。
が、肝心の本人は鳴かず飛ばずだ。幕内上位には歯が立たず、番付は平幕の上位と下位を行ったり来たり。西前頭筆頭で迎えた5月場所では稀勢の里から金星を挙げるも、6勝9敗だった。
うまさでは幕内でもひけを取らない。おっつけからの寄り、頭を付けて前みつを取るなどの相撲技術は、角界でも「若貴兄弟の若乃花に匹敵する」という声がある。土俵際の粘り腰も評価が高いが、いかんせん、パワー不足は否めない。
遠藤の出身である日大の関係者が言う。
「学生時代の方がパワーがあった印象ですね。当時は互角に戦っていた東京農大の正代(現平幕)にも先に三役に上がられるなど、すっかり水をあけられた。本人としてはもう10キロ、20キロと体重を増やしたいそうだが、15年に負った左ヒザの半月板と十字靱帯の負傷の影響もあって、かなわないそうです。遠藤は相撲部総監督を兼務している田中理事長のお気に入り。日大の総力を挙げてバックアップしているのですが……」