若きドイツがコンフェデ杯制覇 日本代表は何を学ぶべきか
18年ロシアW杯のプレ大会「コンフェデ杯」の決勝(日本時間3日午前3時キックオフ)は「平均年齢28.7歳」「1人当たりの平均代表歴47試合」のチリが、「24歳」「11試合」のドイツを撃破して初優勝――というのが大方の予想だった。
実際、試合を通してチリのペースだった。ところが「専守防衛からショートカウンター」に徹したドイツは前半20分、チリDFのミスからゴールを奪い、そのまま粘り強い守備で逃げ切った。
「日本を含め、どの国の代表チームも年間5回前後しか合宿を張れず、チーム戦術を熟成させる時間が足りなくて苦心している。堅守速攻スタイルは、ボール支配率を高めることに比べると短期間でチームに落とし込むことができ、試合内容は見劣りしても《何よりも勝つ》ための方法論としては非常に有効です。ドイツ代表を率いるレーウ監督は、フィジカルが強くて堅守カウンター能力の高い若手を集め、《B代表で勝てるわけがない》と批判されながらも、見事に結果を残しました」(サッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏)
若きドイツのコンフェデ杯制覇は、W杯常連国の戦い方に影響を及ぼすだろうが、6大会連続W杯出場を目指してロシアW杯アジア予選を戦っている最中の日本代表にとって、果たして「学ぶべきところ」はあるのか?