虎とベイが恨み節…広島独走を許すカモ巨人の不甲斐なさ
「巨人がペナントレースをぶっ壊している」
セ2位の阪神、3位のDeNAが怒っている。
「この2球団はともに首位広島に6勝5敗と勝ち越している。それなのに、なぜ2位阪神に7.5ゲーム差もつけて独走態勢に入っているのか。広島にからっきしな球団があるからです」(球界関係者)
広島の貯金21の内訳は、交流戦を勝率1位タイの12勝6敗で乗り切り、4位中日に8勝3敗1分け、最下位ヤクルトに7勝4敗。パとセの下位球団から稼いでいる。ただ、一番の“カモ”は、広島と16ゲーム差の5位巨人。これまで10勝1敗と一方的過ぎる対戦成績で、首位の座を不動のものにしているのだ。
広島の対巨人の打撃成績は、打率.299、13本塁打、75得点、9盗塁。一方、巨人は対広島が一番悪く、打率.208、7本塁打、30得点、3盗塁と、その差は歴然だ。
■阿部も「広島に勝ちてえなあ」
広島のある選手は「巨人の打者はスイングが弱い、というか振ってこない」と打線に原因があるとし、別の選手は「山口(鉄)さんが全盛期を過ぎ、勝ちパターンのリリーフがしっかりしていないから、負けていても、終盤に逆転できるという精神的な余裕がベンチにある」と投手陣の弱体化を挙げる。要は投打ともダメということだ。阪神、DeNA関係者がこう口を揃える。