ロジャース加入に西岡復帰近し 若虎野手にまたまた脅威
阪神は6日のDeNA戦、今季最多タイの16安打で大勝した。三回には4試合ぶりにスタメン出場した中谷将大(24)が8号同点2ランを放つと、直後、6試合ぶりにスタメン出場した原口文仁(25)が勝ち越しの6号ソロ。若虎の活躍もあり、負ければ同率で2位に並ばれるピンチを脱した。
この日の試合前、金本監督は若手たちに“荒療治”を施した。不振が続く高山俊(24)、梅野隆太郎(26)、糸原健斗(24)の3選手をフリー打撃やノックから外し、蒸し暑いグラウンドで走り込みを課した上に、外野で打撃練習の打球を追わせ、さらにスタメンからも外したのだ。
若手育成を重視するべく、昨季は北條史也(22)、原口らの若手野手に対して優先的に出場機会を与えた金本監督だったが、今季は選手に「今年はそんなにチャンスがあるわけではない」とハッパを掛けていた。競争に勝った者だけが「レギュラー」という方針を掲げた。
しかし、期待の若手の成長は超スロー。新人の糸原は別にして、昨季遊撃のレギュラーだった鳥谷を三塁に追いやった北條は、打率・197と極度の打撃不振で6月30日に二軍降格。金本監督は先日、「若手野手でよくやったなというのは誰もいない。(昨季新人王の)高山もウカウカしていられない」と話していた。その高山までフリー打撃に参加させない“お仕置き”は中谷と原口にとって、十分すぎるほど刺激になったはずだ。