“標的”阪神と直接13試合 好調中日「Aクラス」への皮算用
「Aクラス入りのチャンスは十分にある」
中日OBが力を込めてこう言った。
5日、本拠地ナゴヤドームでヤクルトに2連勝。開幕直後は最下位に低迷していたのが嘘のように、6月以降は16勝11敗と盛り返し、3位DeNAまで4ゲーム差に接近。Aクラスも視界に入ってきた。
主砲のビシエドが米国の市民権取得手続きのため、再来日のメドが立っていないのは痛いが、ゲレーロが代役の4番としてリーグトップの22本塁打を放ち、新人の京田(日大)が打率.288、15盗塁で1番に定着するなど、打線は昨季よりも改善されつつある。
投手陣も、バルデス、ジョーダンの両助っ人左腕に、高卒4年目の鈴木、2年目の小笠原が台頭。ドラ1新人の柳(明大)も加わり、先発ローテが充実してきた。開幕から不振だった大野が6月に2勝0敗、防御率1.93と復調したことも追い風だ。
「Aクラスを目指すには、巨人、ヤクルトの下位チームから確実に勝ちを拾うのはもちろん、7勝5敗で勝ち越す2位阪神に一つでも多く勝つことが大事。3位のDeNAは、1ゲーム差に迫った阪神よりも投打のバランスが良く、実力は一枚上。いずれ2位に浮上するだろう。相性が良い阪神を標的にする方が現実的だ」(中日OB)