楽天の守護神・松井裕の連戦対策は「脱力系ストレート」
「九回の男」がきっちり締めた。
12日のソフトバンク戦に登板した守護神の楽天・松井裕樹(21)。九回、この回先頭の柳田にヒットを打たれるも、後続を断ち切ってソフトバンクのサファテに並ぶ27セーブ目を挙げた。27セーブは両リーグを通じてトップ。球団初の「3年連続30セーブ」まであと3に迫った。
楽天は前半戦終了時点で、リーグで最も消化した試合数が少ない。球宴開けには過酷な連戦地獄が待ち受けている。連戦が続けば、おのずと松井裕の出番も増える。本人は「何試合か雨で流れてくれたら……」と苦笑いする一方で、夏を乗り越える秘策を進めていた。
「連戦も続く中で投げ抜くために、今は球数を減らすことをテーマに取り組んでいる」(松井裕)
守護神といえば、1イニングを全力でいくというイメージが強く、実際にそういった気持ちで臨む投手も多い。が、松井は先を見越して「省エネ投法」に着手。しかも、抑えというチームの勝敗がかかった緊張感のある試合でテストを繰り返していたという。