DeNAドラ1浜口も トラックマンはスカウティングでも活躍
浜口は回転軸に特徴があったようだ。浜口本人がこう言う。
「聞いたところだと、僕のストレートの回転数は2000はいかないのですが、回転がタテ軸で角度に(左右の)ズレがないようです。真上から振り下ろす形でストレートに角度があるので、チームの人からは、今はそれが結果に表れているという話をしてもらっています」
ボールの回転軸が地面に対して垂直に近いほど、ボールは左右にブレず真っすぐ伸びて球威が増す。これが浜口の大きな武器になっている。
スカウトの目にデータが加わることで、より多角的な評価ができるというわけだ。
■春夏に高校野球開催の甲子園に導入すると
トラックマン導入については、遅ればせながら阪神も今オフでの導入を目指している。昨オフには米国で、選手の調査と並行してトラックマンについて調べている。
甲子園に導入すれば、阪神は春夏の高校野球に出場する全選手のデータを取れるようになる。日米のスカウトは朝早くからスピードガン片手に選手をチェックをしているが、阪神だけはより詳細なデータと数字を把握することが可能だ。スカウト活動において有利になるだろう。
もっとも、導入する球団の関係者は、「あくまでデータは補足。基本はスカウトの見る目」と言う。いくらデータを手に入れたとしても、宝の持ち腐れになる可能性だってゼロではない。