100バタ6位の池江瑠璃子 後半の失速は“フォーム”に難あり
スーパー女子高生が世界選手権(ブダペスト)で出はなをくじかれた。
日本女子競泳のエース池江璃花子(17=淑徳巣鴨高)が24日(日本時間25日)の100メートルバタフライ決勝で57秒08の6位。個人種目の最初のレースでメダルを逃した。
自身の持つ日本記録(56秒86)の更新もならず「自分の力が及ばず悔しい。実力不足だなと思う」と完敗を認めるしかなかった。
このレースでは最初の50メートルは余力を残して泳ぎ、後半に仕掛ける展開を描いていた。前半を27秒03と抑えたのは作戦通りとしても、ターン後の50メートルも30秒05とタイムが伸びず、大きく遅れてゴールした。優勝したサラ・ショーストロム(スウェーデン)ら上位3人が後半、29秒台で泳いだのとは対照的だった。
池江は驚異的なスタミナの持ち主。レース終盤に粘りを発揮して逆転するケースは珍しくないが、今回のレースで後半に失速したのは、スタミナ切れを起こしたからではない。後半にタイムを上げようと力んでフォームを崩したためだ。競泳では水をかく際、手足のタイミングがずれるなどフォームが崩れると、水にしっかりと力が伝わらずに思うようなスピードが出ない。