今季すでに145奪三振 楽天・則本「野茂超え」の可能性は
可能性はある。
楽天の則本は26日のソフトバンク戦に先発。8回5安打1失点に抑えてハーラートップの10勝目を挙げた。
「四回の1点でしのげたのがよかった。五回以降はコーチのアドバイスもあって試合の中でフォームを修正した。(久々の2ケタ奪三振だが?)投げるのは八回までだと思っていたので、七、八回は全力でいきました」(則本)
プロ入りから5年連続の2ケタ勝利に通算60勝。同時に今季9度目の2ケタ奪三振(11個)を記録した。
則本は2014年から3年連続で奪三振のタイトルを取っている。最多は昨季の216個。それでも、平成の奪三振王こと野茂英雄の287個(近鉄時代の1990、91年)には遠く及ばない。
則本は例年27~30試合に登板しているが、今季マウンドに上がるのは、おそらくあと10試合程度(年間25試合)ではないか。現在の奪三振数は145。奪三振率(1試合9回投げた時の三振数)は11.97。仮に残り10試合で毎回12個の三振を奪えば120個。今季通算は265となる。それでは野茂は超えられない。登板数か、1試合当たりの奪三振を増やさなければ287の到達は厳しい。とはいえ、たかが22個ぐらいなら何とかならないか。
ちなみに、野茂が287個の三振を奪った90年の投球回数は29試合(先発27)で235回。91年は31試合(同29)で242回3分の1だった。