レンジャーズが印象操作 ダル“駆け込みトレード”の全真相
7月26日、前回登板のマーリンズ戦は自己ワーストの10失点KO。その直後、米国人記者がツイッターで「マーリンズは投げる球種がわかっていた」とつぶやき、投球時のクセがバレていたことが原因だと指摘したが、「レンジャーズサイドの情報操作ではないか」とみるのは、西海岸の球団のあるスカウトだ。
「ダルは登板後、トレード話が原因でボコボコにされたとコメントしています。もちろん冗談でしょうけど、トレードで世間を騒がせていることが原因でダルが力を発揮できなかったとなれば、レンジャーズにとってマイナスイメージになりかねない。負の印象を打ち消すためにも、レンジャーズはクセの話をでっち上げたのではないか。ある人がマーリンズサイドに探りを入れたところ、選手はだれひとりとしてダルのクセを把握してなかったそうですから」
要するに、レンジャーズはトレードによって選手をスポイルする球団というイメージをもたれたくないようなのだ。
トレード成立後、レンジャーズのダニエルズGMは、「難しい決断だった。障害を乗り越える努力をしてくれたことに感謝している。米国の野球に順応し、高いパフォーマンスを見せてくれた」とコメントしながらも、オフの再契約については「そうなるかもしれないが、いまの時期にオフのプランを明確にすることはできない」と明言しなかった。
結果としてダル放出に踏み切った事実は、果たして大谷獲得に影響するのかどうか。
なお、ドジャースのロバーツ監督はダルの登板日程を発表。2日(日本時間3日)にブルペンで投球練習を行い、4日(同5日)のメッツ戦(ニューヨーク)に移籍後初登板する。