救援不安の巨人 “イップス”沢村復帰リミットまであと10日
巨人が序盤のリードを守れずに逆転負けを食らった。
3日のヤクルト戦で幸先良く4点を先制したものの、2点リードの六回から2番手の桜井が2点を許して同点。3番手の西村が七回1死二塁からバレンティンに決勝2ランを浴び、今季初の6連勝を逃した。
高橋由伸監督は「投手は少しでも失点を少なく、打者は得点を1点でも多くというのはいつも変わらない」と淡々と話したが、この日は内海が5回3失点。先発が早い回で降板すると巨人はもろい。八回のマシソンと九回のカミネロ以外の救援陣が、相変わらず不安定なのだ。
そこで待たれるのは、二軍調整中の2人の投手。9年連続60試合登板の山口鉄也(33)、昨季のセーブ王の沢村拓一(29)である。
左腕のコンディション不良からの復帰を目指す山口鉄は、先月末の二軍戦で実戦登板を果たしている。順調なら8月中旬に一軍復帰予定となっているが、問題は右肩痛で今季登板がない沢村の方だ。キャンプで出遅れ、初登板となった3月のオープン戦で投じた初球が頭部死球となり、わずか1球で危険球退場。その後、右肩痛を理由に三軍落ちとなっている。