賞金王とどっち上? 松山が狙う米ツアー“年間王者”の価値

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 日本では松山の年間王者獲得に関心が集まるが、現地はどう見ているのか。

 米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏が、「年間王者タイトルは、かつての賞金王よりも軽く、メジャータイトルに比べるとかなり軽いものと見られている」とこう続ける。

「プレーオフは2007年にスタート。この時期はアメフトのシーズンが始まり、大リーグのプレーオフと重なるためゴルフ視聴率が落ち込んだ。そこでPGAツアーは1000万ドルボーナスを目玉にツアー選手権までの4試合で盛り上げようという狙いがあった。しかし2014年王者のビリー・ホーシェルはレギュラーシーズン69位だったが、BMW選手権とツアー選手権に勝って称号を獲得した。また11年のビル・ハースもランク9位でプレーオフに入り、シーズン初勝利がツアー選手権で年間王者になった。かつての賞金王タイトルは年間を通して争い、本当の実力が問われた。しかし年間王者は4試合の短期決戦であり、その時に調子が良いだけで獲得できる。だからメジャーや賞金王よりも軽く見られているのです」

 プレーオフ3戦が終わってポイントはリセットされて、最終戦出場の全30選手が年間王者になれるようにポイントが配分される。だから、昨年までスポンサーだったザ・バークレーズ、ドイツ銀行がプレーオフに魅力を失いスポンサーから降りたともいわれている。米ゴルフファンは冷めた目で見ているようだ。

 なお初日のトップは、6アンダーのR・ヘンリーだ。

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