「2段モーション」と疑われ 楽天・高梨に言い分を聞いた
ひとまず「決着」した。西武の菊池雄星(26)が2試合連続で「2段モーション」による反則投球を宣告されたことを受け、27日にNPBの友寄審判長と菊池、辻監督が会談。菊池は基準の明確化などを要求した。
24日のソフトバンク戦後、辻監督は「他の試合で取ってんのか。努力はするし、前より絶対小さくしている。それでもダメなら、みんな取られる。その方が問題」と、NPBの曖昧なジャッジに怒りをあらわにしていた。国際化をうたって始まったルールにもかかわらず、大リーグでは「一連の動作」として2段モーションを取らない投球も多く、そのチグハグさも浮き彫りになっている。
騒動は「怪しい」と疑惑の目を向けられる投手にも飛び火した。ヤクルトの小川は「検索で『菊池雄星』と打つと(関連で)僕の名前も出てくる」と話し、昨年のキャンプで審判から注意されたことを明かしている。他にも、ロッテの涌井や石川らの名前も挙がる中、やはり反則疑惑のある楽天の高梨雄平(25)も「確かに僕の名前も挙がっていますね」と苦笑しつつ、こう言う。
「僕の場合は止まっているのではなく後ろに引いて下がっているので(2段モーションを)取られない自信があります。2段になっているかどうかって、投げる本人が一番分かっている。当たり前ですけど、2段にならないようにフォームをつくってきたわけで、もちろん僕もそうです。何度もそこを確認しながらフォームをつくってきたので、自信を持って投げているフォームが否定されたら動揺するし、困ると思う」