優勝どころか2位も危ない 楽天大失速に助っ人依存のツケ
鷹に振り落とされ、獅子にも食われる寸前だ。
6連敗中の楽天。デッドヒートを繰り広げていたはずの首位ソフトバンクにあっという間に6・5ゲーム差をつけられ、3位西武にも1.5ゲーム差と猛追されている。
失速の原因は後半戦の過密日程による夏バテと、本塁打を量産してきた助っ人の不調が大きい。
チーム本塁打数109本のうち、半分以上となる65本をペゲーロ(21本)、アマダー(18本)、ウィーラー(26本)の3人が放ってきたが、「超攻撃的2番」として機能していたペゲーロが先月24日に故障で離脱。今月16日に復帰したものの、連敗中は本塁打も打点もない。
ウィーラーのここ1週間の打率は1割台まで沈み、自身のバットが湿り始めると守備までおろそかになって現在はリーグワーストの15失策を記録している。
助っ人の不調と共に、7月までは.266だったチーム打率は、8月に限れば.213にまで下降。打線の状態が悪ければ、小技を使って少ないチャンスをモノにしなければ点は入らない。が、イテマエ出身の梨田監督は小技を使った試合運びが苦手なのか、犠打数61はリーグ最少。チーム29盗塁もリーグ5位と、打つ以外の得点パターンが限られるから、苦しい。聖沢、茂木、田中といった俊足の選手を生かせず、6連敗中に盗塁をしたのは15日の西武戦で茂木が試みた1回だけ。これも失敗に終わっている。
打線を牽引してきた助っ人連中がダメならお手上げというんじゃ、楽天は落ちていく一方だ。